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雑念の部屋・改

雑念の部屋・改

月下の参列



それは契約

希望

それは儚きもの



それも契約

絶望

それは…



月明かりの照らす一本の道

決して日の光の射すことの無い道

人はその道を通り過ぎる

されど

決断をせぬ者は

その道を永遠に辿るのだ


そうして時はめぐり

やがて満ち

手遅れになり

見えていたはずの道標は崩れ落ち

そして、日の無い道が永遠となる


『遅すぎた』と悔やんでも

『もし、あの時』と感じても

それは、遅すぎた決断


そして

『決断』がもはや無意味ということさえも知らずに

道を何度も折り返し

答えがないことにさえにも気付かずに

ただ滅ぶのみ


そうして

日すらも無い

永遠の月光の下で

ただ永遠に

魂までもが滅ぶまで


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